近年、マレーシアで就労をされる現地採用の日本人が増えてきました。10年前は殆どと言っていい位駐在員としてマレーシアで就労されている方々でしたが、海外で就職した方がお給料が良い!そんな流れがマレーシアにも来ている様に感じます。
しかし、ここは海外!日本とは働き方も、考え方も全く異なり、あれっ!と思う様な事が多々あります。そんな中、少しでも事前に情報があればカルチャーショックを少なめに…日本との違いを紹介していければと思います。
事前に知っておくと便利!マレーシアと日本の働き方の違い
マレーシアには日系企業以外にもマレーシアの現地企業や外資系企業などさまざまな外資系の会社とマレーシア現地の会社があります。そのため、マレーシア人だけでなく欧米人やアジア人などさまざまな国の方と一緒に働くことになります。共通語はもちろん英語!英検2級やTOEIC〇〇点などという英語ではなく、コミュニケーションを取ることの出来る生きた英語力がある事が望ましいです。
大前提として、国も文化も宗教も違う方と一緒に働くとことになります。
時間にルーズなことが多い
日本のように15分前に会社に到着している、打合せは5分前になどという考えはなく、大体10分位遅れます。就業開始は9時からという場合はまず9時15分に出社、到着後はデスクで朝食を取り、実際に仕事に向かうのは9時30分…などという事はザラです。
また、ドタキャンや遅刻は日常的に起き、無断欠勤もしばしば起きます。
*この様な事がどうしても気になる場合は、就労は少し早めの8時30分から…などと、こちらから先手を打って伝えておくと、9時には就業を開始してくれるでしょう!
仕事のオンとオフがはっきりしている
マレーシアの多くの企業は、「仕事」と休憩や休みなどの「オフ」をきっちり分けていることが多いです。
自分の仕事が終われば、上司がいてもさっさと帰宅したり、近くの同僚と話をしたり、デスクでおやつを食べるなど自分の時間を自由に過ごします。
また自分の仕事が終わっていなくても、時間になるとさっさと帰宅します。例え期限の限られた仕事であっても自分のライフが優先なので、帰宅してしまう人もいます。
ワークライフバランスというよりはライフの方を優先している様に見受けられます。
日本でよくある「上司がまだ仕事をしているから帰りづらい」「みんな残業しているから自分だけ帰るのは帰りずらい」という事はなく、自分の就業時間が終わっていれば帰宅するというのが一般的です。もちろん最後まで残業をして働く熱心な社員もいますが、おおむね前者です。
MCという病気休暇を取ることができる
日本では、よっぽどのことがない限り、体調不良で仕事を休むことはないでしょう。また、仕事を休む時もまずは会社に連絡して欠勤した場合は有給休暇として処理されます。
しかし、マレーシアにある企業の多くは、病院に発行して貰った診断書を会社に提出する事により病欠しても給料が発生します。有給休暇を取らなくても病気休暇として申請し取得することが可能です。
MCとはMedical Certificateの事で、〇〇さん今日はお休み?〇〇さんはMCだよ!という様な返事が返ってきます。
マレーシアで働いている人の中には、病気は風邪や腹痛以外にも、軽い微熱や歯痛といった場合でも簡単にMCを申請することもあります。
自分の仕事だけに集中する
日本以外の企業は殆どそうですが、マレーシアの企業は、自分に任された仕事さえしていれば良い、という風潮にあります。
契約内容で、それぞれの業務範囲がはっきりしているため、逆に言えば自分の仕事以外はしなくても良いというのが当然のルールとされています。また仕事さえしていれば、携帯を見ながら仕事をしたり、音楽を聴いたり、YouYubeを見たりしながらと自由です。
入社時に契約書を取り交わす為、日本のように辞令による突然の転勤や部署移動などもありません。
基本的には、今自分の持っているスキルで仕事の内容が決まる為、新入社員研修などというものは殆ど用意されていませんが、たとえ研修制度があったとしても、日本のように事前にしっかりと説明があり、1から10まで教えてもらえることは少なく、マレーシアでは他の人の業務を見て学びつつ働くという形式を取っています。
マレーシア人は寛容
マレーシア人は仕事でミスをしたり、忘れていたりなどといった事にも寛容です。怒る文化がないのかNo problemやNever mindと言って寛容に受け入れてくれます。
遅刻、仕事のミス、忘れ物などなど、色々とありますが、皆怒らないので、プレッシャーなく働く事が出来ます。そうは言っても見ている人は見ているので、あまりにも酷いと解雇や昇給の原因となったりします。
まとめ
日本人とマレーシア人の働き方の違い、如何でしたでしょうか?!
日本人からしてみれば、これで大丈夫なのかな?!と思う事も多々あるかと思いますが、マレーシアで就労する方が圧倒的にストレスフリーだと感じます。任された仕事をきちんとしていれば早く帰宅できたり、休めたりと働きやすい環境とも言えます。
しかし、この風潮はマレーシアだけではなく、日本以外の国、アメリカやオーストラリアなども似た様な就労スタイルです。
英語のコミュニケーション能力さえあれば、素敵なライフスタイルをおくる事が出来ること間違いなし!
ご興味のある方は是非チャレンジしてみましょう!