マレーシアの英語について
よくマレーシアは英語を公用語にしていることを売りにしているのですが、結局はローカル英語ではないかと言う指摘があります。
これは半分合っています。
IELTSの試験もマレーシアは日本より一般的になっていますので、マレーシアで受けるIELTSは日本よりも難易度が低いなどという話もあります。しかしアジアで活躍をしようと考えている方は、欧米の正しい英語よりもこうした現地の英語に触れたほうがいい場合もあります。また、マレーシアには首都クアラルンプールだけでなく、語学留学ができる都市がいくつかあります。各都市に特徴があり、自分にあった環境で留学生活を過ごすのが良いでしょう。
少し本題から外れて中国語の例を見てみます。
マレーシアには中国語を話す中華系の人も住んでいますが、中国語はマレー訛りのある言葉になるとのことです。中国本土では北京の辺りで使われる北京語が中国語の標準語となっていますが、四川や重慶・上海などの言葉は訛りが強く、現地の人同士じゃないと通じないこともあります。中国語を話せれば、世界の中華系ビジネスマンとのビジネスに役立つと言われているのですが、北京語が通じない中国語圏というのも存在します。
これは日本語でも同じことが言えます。例えば大阪でビジネスを行おうと考えた時に、大阪弁を話すことができるのとできないのでは、親しみがわくのかわかないかということで、ビジネスが円滑に回らないこともあります。マレーシアやシンガポールなど、東南アジアの経済発展豊かな国々で活躍をしようと考えた時に、欧米のきっちりとした英語が必ずしも必要ではない時があります。
逆に標準語(きっちりとした欧米英語)しか話せないと、ビジネスが円滑に進まないような可能性さえあります。
IELTSできっちりとした英語を身に着けていけば、後からローカル英語を学ぶことも難しくありません。ローカル英語であっても基本は同じだからです。